2010年4月17日(土)にチケット販売を開始した「松尾貴臣2020年稲佐山凱旋ライブ」。遥か遠い未来の出来事と思っていたこのライブがいよいよ開催まで残り1ヵ月となりました。特にこの1年はギアチェンジをし、毎月のように故郷長崎市に帰り、地元の実行委員会の仲間と共に開催に向けて準備を進めております。
そこに来てこの「新型コロナウィルス」騒ぎ。当初は「神様は最後の最後にドラマティックな試練を与えるものだ」と楽観視しておりましたが、どうやら1ヵ月後の4月18日までに事態が完全に収束することは難しそうです。
2月26日を境に突然それまで決まっていたライブがほぼ全て中止になりました。令和の2.26事件だと僕は思っています。それでも一時的なものだろうと考えておりましたが、一向に通常運転が始まる兆しが見えません。今その兆しが見えないということは今後1~2ヵ月先のライブスケジュールも組むことができません。つまり現時点でどんなに早くても通常運転が始まるのはG.W明け頃となります。それまではほぼ「失職」状態となります。もしオリンピックが中止になるような事態となれば僕の通常運転は早くても秋頃になるかも知れません。もしかしたら来年になるかも知れません。それは誰にも分かりません。
長くなりました。
「松尾貴臣2020年稲佐山凱旋ライブ」は国や長崎県・長崎市から中止要請を受けない限り、予定通り開催致します。
僕はこんな追い込まれた局面に至ったとき「坂本龍馬さんならどうするだろう」と考えます。先日僕の心の中の龍馬さんは言いました。「お前みたいなフリーランスの社会的な忖度をする必要が全く無いドアホウが、このイベントを自粛したらもう日本経済は終わりぜよ」と。
もちろん僕の妄想です。ですが、「死ぬときも前に倒れこむ」と記した龍馬さんに停滞も後退もありません。とにかく走る、走りながら考えるんです。
「4月18日の、4万~5万人もの人が入るような野外スペースでの現状2000名以内の規模のイベント」が開催できないようでは、もう僕らはコロナウィルス以外の何かに負けてしまいます。
この結論に至るまでに悩みに悩んで悩んで悩んで、多くの人とあれやこれやと意見交換を繰り返しました。もしかしたら数年後この文章を読み返したときに自分の判断の甘さに顔が赤くなるかも知れません。
ですが、2020年3月18日の僕はやると決めました。理解していただきたいとは申しません。この立場の人間を寛大な心で見守っていただければ幸いです。もちろん出来る限りの対策を施して会場作りを行います。
そしてこの10年で特にお世話になった医療関係・福祉関係のお仕事の方々は組織の事情により参加することが困難かも知れません。
その無念は必ずやいつの日か晴らすことを約束します。
まずは2020年4月18日。僕は約束の稲佐山にて、愛する故郷にて皆様をお待ちしております!
2020.3.18 松尾貴臣