「髪伸びましたね」って最近よく言われる。
確かに、コロナ前と今の写真を見比べると分かりやすく髪が伸びている。
そんなとき僕は「コロナの影響で・・・」とジョークで返答するのだが、それは半分ジョークであり、実は半分は本当のことである。
僕は思う。
このコロナ禍で、言ってみれば「変わり映えしない日々」を過ごしている。
しかもそれがいつまで続くかも分からないような状況だ。
このままでは僕は「何のために生きているのか」分からなくなってしまう。
だから髪を伸ばす。
それはヒゲを伸ばすとか、ジョギングするとか、ダイエットをするとか、そう言ったものと同じ類だ。
自分の中で毎日少しでも成果を感じられるような小さな小さな目標を立てて、その変化を糧に日々を生きて行くことで、何とか心の平穏を保っているのである。
この状況下だからこそ、改めて感じる。
「生きるとは変化すること」なのだと。
たとえそれが進化でも退化でも、生きるとは変化することだ。
今となれば退化さえも愛おしい。怖いのは変化を感じられなくなること。
このトンネルの中で、今こそ小さな小さな「生」を感じながら日々を過ごして行くことが大切なのではないかと思う。